福島民報・福島民友・いわき民報だけにチラシ折込、産経、朝日、読売などを無視、「いわき市・観光交流室が独断と偏見で対応」に批判

 福島県いわき市(清水敏男市長)は、市制施行50周年記念事業として10日から来年3月まで、いわきサンシャイン博と銘打って「観る・遊ぶ」「学ぶ・体験する」「買う・食べる」編を実施するが、8日、朝刊などに折り込まれたイベントのチラシが、福島民報、福島民友、いわき民報の3紙だけの読者に折り込みされたことが、9日までに判明。市民から疑問の声も寄せられた。産経、朝日、読売、毎日、河北新報の各紙には折り込みがなかった。「同市制50周年記念事業は、市民全体に周知しなければならず、同市の独断と偏見な対応に、一部新聞だけの折り込みで対応するという粗末さが露呈したといえる」と、いわき経済報は主張したい。

 同事業は、市民が主役となるはずが、行政や一部業者だけの主役ではないはずである。巨額な血税を投入して各種イベントを繰り広げ、市民の祭りごと、いわゆるフェスティバルで、市民の楽しみが盛りだくさんである。清水敏男市長が、このほど記者会見をし、同事業の内容を記者発表したが、新聞記事などで市民に周知するのとは別問題である。

 サンシャイン博のチラシ(B3判)は、アドプランという企業に、49万8000円の経費を投入、10万1500枚を印刷したという。制作費は、なぜか公開しなかったのが不透明だ。さらに、福島民報、福島民友、いわき民報の3新聞に折り込んだ料金は、1枚4円となり、8万3845枚、合計33万5380円となる。

 各紙に対する新聞折り込み費用の予算的な事情があるなら行政嘱託員に各戸に配布させれば経費も抑えられる。この種のチラシは、年間の報酬が支給されている行政嘱託員を利用しても問題は発生しない。

 ちなみに、福島民報、福島民友の2新聞の市内発行部数は、昨年12月現在で、合計約7万2900部となっている。いわき民報を含めても部数的に合わないと、市内の新聞店の話だ。いずれにしても公的機関は、市民の公僕、公平を欠くことは避けなければならない。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)