「スペインの新作展」22日までギャラリー界隈で発表。いわき市出身の阿部幸洋画家」15回目の力作展示

民間関連 18/05/2017

家屋や花、静物に力強い光が差し込む筆さばき

 東日本大震災の復興も6年目となる。いわき市でも大津波で海岸の住宅は壊滅状態となった。少しでも市民の気持ちが絵画で和めばと、福島県いわき市出身で、スペイン・トメリョーソ在住の阿部幸洋画伯(66)が、同市平のギャラリー界隈で、ヨーロッパの風景を題材にした家屋や花、水差しなど静物をモチーフに、力強い光が差し込む筆さばきに魅了。ミクストメディアなど約35点を展示、人気を呼んでいる。22日まで展示。

 阿部画家は、トメリョーソ市(Carlos・M・Cotillas市長)の市政250年記念イベントに招請され、同市立美術館で個展(トメリョーソ2014 ラマンチャの静寂)を開いた実力者でもある。阿部画家は、スペインで35年間の絵画生活を送っているが、これまで、いわき市や東京都内などの日本での個展に限っていたが、スペインでは初めての開催で、地元から好評だった。

 トメリョーソは、スペイン・リアリズムの巨匠となるアントニオ・ロペス・ガルシアの出身地で、阿部画家もトメリョーソを拠点に西洋美術絵画をビジネスとし、日本人としての心を持つが、スペイン人になりきりヨーロッパ各地の風景画や花などの絵画研究の集大成を築いている。
トメリョーソは、カスティーリャ・ラマンチャ地方に位置し、マドリードから南東に約170キロのところで、人口約4万人の小都市。

 阿部画家は、油・パステルの絵を得意とし、日本では、いわき市を始め、銀座(東京)などで、毎年のように個展を開いている。もちろん即売にも応じている。1981年ごろからスペインに渡り、風景や人物などの絵画を始め、これまでに約3000点以上の油・パステル・版画を完成させている。

 スペイン・ラマンチャ地方やフランス・パリ近郊の街並み、教会などを描いた新作油絵やパステルの作品。光や影のコントラストが豊かな絵画で、市民などの絵画ファンも多い。
阿部画家は「絵を通して、いわき市民とともに、復興への気持ちを新たにしたい。スペインの風景などの絵を描くことで、スペインの良さを絵で知ってもらいたい。文化は激動を乗り越えて発展してきました」と語っている。

 阿部画家は、今年10月に同市泉町のギャラリー磐城で個展。2018年10月からスペインのトメリョーソ市立美術館で、絵画30点と版画30点の個展を開くという。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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