「清水市長が再任提案も志帥会反対へ」10月5日いわき市議会、佐藤和美会長は辞任

 福島県いわき市の清水敏男市長(54)は、9月に行われた市長選挙に再選を果たし新たに特別職の人選を進めていたが、先月29日までに10月9日に任期満了となる副市長の上遠野洋一氏(68)と、同市立総合磐城共立病院事業管理者の平則夫氏(85)の2人を留任させる人事案を固め、5日の同市議会に提案する。
 が、市長選挙で大敗北した渡辺敬夫氏(71)を共産党と共に全面的に支持した自民党員の志帥会(大峯英之会長=10月1日就任=11人)は、この人事案件に反対する方針でいる。保守系自民党議員が、人事案件に同意しない場合は、市制施行50年の中で初めてのケース、市議会始まって以来の汚点を残すことになる。

 志帥会はこれまで佐藤和美会長だったが、市長選の敗北責任をとって辞任し顧問に就任した。同志の小野潤三、木村謙一郎、何かと話題が多い永山宏恵各議員らが佐藤会長に対し責任を取るべきだと粛清を主張したため辞任に至ったという。渡辺氏の選挙対策本部長は菅波健議長=志帥会顧問=が責任を取るべきところ後始末は佐藤会長となり、後味の悪い結果となった。前会長の佐藤議員は、公務による怪我で医師から安静の診断がでている。

 同市議会の会派は、最大会派となる志帥会のほか、清政会(9人)、創世会(6人)、公明党、日本共産党いわき市議団(各6人)、つつじの会(3人)で構成されている。志帥会外の各派賛成で、両特別職の人事案は可決される見通しとなった。

 上遠野氏は1期4年を市政運営に尽力、清水市長を補佐してきたが後進に副市長の座を譲るとして退任する意向だったが、当分の間は市長の補佐役として市政に活躍させる清水市長の決断を優先した。
 同議会は午前10時から開かれ、清水市長は上遠野氏と平氏の再選への同意を得て再起用する方針だ。

 清水市長は2期目の政策を構築するため、慎重に人事を進めてきたが、内部には副市長となる人材不足のため、引き続き上遠野氏の再起用を固めた。平氏に対しては新たに開業する同市立総合磐城共立病院があと約15カ月(来年12月)でオープンする運びとなるため、市民医療の充実を図るため平氏の再起用となった。

上遠野洋一いわき市副市長平則夫
■写真は上遠野洋一氏(左)と平氏

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)