公明党比例区立候補者に絡み絶望的「岩城氏は出馬断念か」

 自由民主党関係者によると、2019年7月に行われる予定の参議院議員選挙で自民党公認を目指し比例代表候補として立候補を予定している元職の岩城光英氏(68)について、15日、岩城光英後援会連合会(約50人で要請)は東京都内で、細田博之元幹事長=党最大派閥(97人)の清和政策研究会会長職、塩谷立会長代行、下村博文事務総長=らと会い岩城氏の公認を迫ったが、公明党の比例区立候補者の関連があると説明を受け、難色を示したことから公認は絶望的となった。この公認要請には、吉野正芳衆議院議員も同行した。関係者によると、岩城氏は比例区への立候補を断念した模様だ。

 関係者によると、同本部は追加公認の枠を残しているものの、岩城氏の公認を見送られる公算が大きいという。しかし、同連合会としては7月の選挙前までに党公認を期待しており、甘利明自民選対委員長の動きに注視している。
 一方、岩城氏の支持者の中には、公認されない場合は無所属で選挙区から出馬すべきだというの声がくすぶっている。選挙区(福島)からは3選を目指す森雅子氏(54)が公認出馬することが決まっている。

 岩城氏の公認については自民党細田博之元幹事長=自民党最大派閥(97人)の清和政策研究会会長職=は、昨年12月中にも公認候補者として決めることになるだろうと、福島、郡山、いわき各市で行った岩城氏の激励会で「公認する方向で検討している」と示していた。
 比例区からは3選を目指す佐藤正久氏(58=自民党公認)のほか、公明党からは自民党と選挙協力の中にある若松謙維氏(63=公明党)が再選を目指し出馬するため、票が分散し公明党にメリットはなくなると、岩城氏の公認に難色を示しているというのも要因だ。もし、岩城氏の公認を認めれば、ほかに実施される統一選挙などの市議や県議の推薦協力はできないと揺さ振りをかけている。佐藤氏の後援会としても票が割れると危機感を持っている。

 岩城氏は2016年7月の参院選で福島選挙区(改選1)から現職の法務大臣としてに立候補したが、民進党(当時)の増子輝彦氏(71=野党統一候補)に29870票の差で敗れ、4選を果たせなかった。
 自民党福島県連は、昨年7月末に森氏を党本部に公認申請を行った。党本部は、これを受けて森氏を昨年8月7日に素早く公認している。
 岩城氏の場合は、22年(任期6年)に行われる参議院選挙が通常の戦いとなる。このため、党本部では公明党や佐藤氏の競合を避けたい考えでいる。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)