自民・公明党比例区立候補者に絡み絶望的「岩城氏は出馬断念も選挙区に魅力あり」

 自由民主党関係者によると、自民党本部は、2019年7月に行われる予定の参議院議員選挙で自民党公認を目指し比例代表候補として立候補を予定している元職の岩城光英氏(68)について、4日までに公認を見送る方針でいる。3月15日、岩城光英後援会連合会(約50人で要請)は東京都内で、細田博之元幹事長=党最大派閥(97人)の清和政策研究会会長職、塩谷立会長代行、下村博文事務総長=らと会い岩城氏の公認を迫ったが、公認は実らず不発に終えたもようだ。これは自民党や公明党の比例区立候補者の関連があるものとみられ、党本部は岩城氏への公認の難色を示していた。岩城氏は比例区への立候補を事実上断念したもよう。

 関係者によると、同本部はまだ、追加公認の枠を残しているものの、岩城氏の公認を見送られることがほぼ決まった。しかし、同連合会としては7月の選挙前までに党公認を期待しており、甘利明自民選対委員長の動きに注視している。
 一方、岩城氏の支持者の中には、公認されない場合は無所属で選挙区から出馬すべきだというの声がくすぶっており、選挙区出馬の魅了は隠せない。岩城氏が選挙区から無所属出馬すれば四つ巴になって争う選挙戦となり、森氏か岩城氏か水野氏か野口氏か当選への道のりは混沌とする。いわき経済報の取材を基本に世論調査したところ、岩城氏と水野氏(組織票を動かす)の戦いは必至で、次いで森氏、野口氏と続く状況だ。

 選挙区(福島)からは3選を目指す森雅子氏(54)や新人無所属で立候補を決めた水野さち子(57)が野党共闘で戦う態勢だ。そのほか共産党新人の野口徹郎氏(43)が出馬する予定だ。

岩城氏の公認については自民党細田博之元幹事長=自民党最大派閥(97人)の清和政策研究会会長職=は、昨年12月中にも公認候補者として決めることになるだろうと、福島、郡山、いわき各市で行った岩城氏の激励会で「公認する方向で検討している」と示していただけに党本部の意向は民主主義の理論から裏切る行為となる。

 比例区からは3選を目指す佐藤正久氏(58=自民党公認)のほか、公明党からは自民党と選挙協力の中にある若松謙維氏(63=公明党)が再選を目指し出馬するため、票が分散し公明党にメリットがない。岩城氏を公認すれは、自民党との選挙協力はできないなど圧力があったといわれている。佐藤氏陣営も票の目減り必至というのが、公認に難色を示しているというのも要因だ。
 岩城氏は2016年7月の参院選で福島選挙区(改選1)から現職の法務大臣としてに立候補したが、民進党(当時)の増子輝彦氏(71=野党統一候補)に29870票の差で敗れ、4選を果たせなかった。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)