5日、臨時会で一自民会派に共産党も投票「志帥会が正副独占」議会運営多難

「議長に菅波健氏、副議長に蛭田源治氏が決まる」いわき市議会

 5日、いわき市議会は臨時会を開き、有効票36票で始まり、議長に菅波健氏(59)、副議長に蛭田源治氏(62)が投票の結果、決まった。両氏は最大会派11人の志帥会に所属、常識はずれの独占、正副議長確保となった。志帥会は、自民党市議で占めており、また、第二会派の清政会9人も自民党で占めているが、議長選出に日本共産党いわき市議団4人などが加わり、投票の結果、菅波に27票、清政会から立候補した石井敏郎氏(63)に9票が入った。志帥会自民党は事実上日本共産党いわき市議団などと手を組んだことになり、特に右派の自民党議員が左派の同市議団と協力関係に陥ったことは波紋を呼びそうだ。志帥会の議長選出に協力した会派は、創世会、公明党、つつじの会、同市議団の4会派となる。清政会は、自民党系で清水敏男市長に友好・協力的な会派で、自民党系の志帥会は、反清水派となる。市議会でも自民党が一本化できないのは、裏で操る人物がいると言われている。

 関係者によると、9月29日、いわき市議会の各派代表者会議で、同市議会正副議長の候補者を決め、議長候補に志帥会の菅波、副議長に清政会の石井を決めていた。しかし、4日までに、石井副議長立候補に反対だとクレームを付けた同市議団に、志帥会が動揺し、5日、午前10時前に、石井の立候補に対し、白紙化を決めた。正副議長は第一会派と第二会派から選出するという慣例だったが、蛭田は17票、石井は15票となり、2票差で蛭田が副議長に選出された。同市議団のIは4票だった。同市議団議員は議長選に立候補しなかった。同市議会議員から同市監査委員選任2人を巡り、質問関係で同市議団から騒動が勃発した。

 9月29日の同会議で、議長には最大会派の志帥会から菅波が、副議長には第2会派の清政会から石井が、それぞれ立候補することを決めていたのに、同市議団から反対意見が出たことで、志帥会が事実上、折れたことにより慣例は何だったのかという声が良識派の議員から高まった。
この騒動は、結果的に日本共産党いわき市議団に、かき回されたことになり、しばらくは尾を引き、議会運営や行政運営に支障がでるものと見られる。正副議長の任期は、法的には4年となるが約束事から任期は2年となりそうだ。

 同市議会構成は、志帥会は佐藤和美(47=会長)ら11人、清政会は小野邦弘(63=会長)ら9人。創世会は上壁充(60=会長)ら6人、日本共産党いわき市議団は伊藤浩之(55=団長)ら4人、公明党は小野茂(57=幹事長)ら4人、つつじの会は、阿部秀文(61=代表)ら3人となる。(敬称略)

写真中央=新議長となり挨拶する菅波健氏

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)