「崩れる清水市政」上遠野副市長・小野代表監査委員責任取らず

 福島県いわき市の清水敏男・市長(行政)はこのほど、高額療養費貸付金92万6050円の未回収が明らかになり、05年度から退職者を除く市民協働部の下山田松人部長を口頭厳重注意、国民年金課長の山野邊英世課長ら5人を文書訓告、大樂幸江課長補佐ら3人を口頭厳重注意の処分とした。
この処分に伴い、いわき経済報(本紙)に12日までに、記名による情報提供があった。清水市長、上遠野洋一副市長は、おともだち人事で小野益生代表監査委員に起用、就任させたが、当時の2011年、12年、13年度の3年間に渡り国民年金課長だったが、05年から現在までの担当職員が処分対象となった。任命権のある清水市長、上遠野副市長は責任を取らず、首長らとしての資質が露呈し、内部の士気に影響必至だ。

 07年度に台帳の未確認を知っていたものの、16年度から作業の対応に当たった。当時の13年度まで3年間は小野代表監査が課長だった。代表監査委員とはいえ、職制からみれば聖人君子の専門分野だ。とうじは、知らされていなかったとはいえ、課長職である。13年度は作業の対応を先送りしていたということは知っていたことになる。
この2月市議会で、同貸付金の回収不能の債権を放棄するため、議案大106号による権利の放棄を上程、地方自治法第96条第1項第10号規定で議決を求め、同市議会は14日最終日に可決する予定だ。放棄理由は、債権管理台帳の不明、債務者や債権額が特定できないため債権放棄するものだ。09年度以前の債務者特定できない同貸付金未償還金。1984年度から同市高額療養費貸付基金を設けている。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)