「ラトブ商業施設など既存商店に大影響と予測」行政の対策が必至。補助金も含め150億円上回る投資「170店舗が開業へ」

 福島県いわき市の小名浜港後背地の同市再開発地区に急ピッチで建設を進めているイオンモール(吉田昭夫社長・千葉市)=写真=は、2018年6月にオープンするメドが立った。すでに外壁がほぼ完成、白と黒と茶色とグレーなどに施した外観が出現、赤でAEON MALLのローマ字が目立つ。同社は今後、内装部分の工事を進めるが、関係者によると、入居者を募っているが、店舗はまだ全部埋まっていないという。

イオンモールいわき小名浜

 同市初の複合型の大型ショッピングセンターとなる「イオンモールいわき小名浜」(仮称)は、16年8月に着工、総事業費150億円を投じ、鉄骨造り5階建て、敷地面積約4万4400平方メートル、店舗延床面積9万3100平方メートルを建設している。関東圏や関西圏から専門店は170店となる見込みという。同市は、小名浜港後背地のマチづくりを目指しており、その中核商業施設として11年12月にイオンモールが決まった。同社には行政の多額な補助金がつぎ込まれている。このイオンモール開業に伴い、同市平のJRいわき駅前にある商業複合施設となるラトブ商業店舗は大影響が出るものと予測されている。当分の間は、イオンモールの魅力に集客が奪われ、同市の既存商店の対策に行政の前向きな対応が必至となる。

 このマルチエンターテイメントは14年4月に市と基本協定を結び、16年春の開業を目指していたが、18年夏ごろのオープンに変更していた。
同社は、西松建設(東京都)に設計・施工を発注した。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)