2020年代前半の開通目指すも用地買収で難航、大幅遅れも

小名浜道路の起工式19日挙行「福島県・東日本高速道路・いわき市」ら関係者出席

 福島県いわき市にある小名浜臨海工業地帯と常磐自動車道を結ぶ「小名浜道路」の起工式が19日、山田インターチェンジができる同市江畑町で行われた。

 この道路の起工式は、福島県、東日本高速道路、いわき市、地権者ら主な関係者45人が出席して行われた。福島県は土地所有者から用地買収を進めているが、まだ買収に応じていない地権者がいることから大幅に遅れること必至だ。

 小名浜道路は、自動車専用道路で、設計速度は時速80km、2車線。2020年代前半に開通を目指すもので、総事業費は約200億円以上を投入するが、福島県は建設費の全額補助を求め、国土交通省などに要望している。

 同道路は同市泉町の同臨海工業地帯の泉下川インターチェンジを起点に、同市山田町の山田インターチェンジ終点間の約8・3kmで、添ICといわき小名浜IC(常磐自動車道と接続)を設ける。路肩までの幅は13・5㍍で、車道は同片側3・5㍍の2車線となる。中央分離帯は同1・5m確保する。

 小名浜港は、国のバルク港湾に指定されているほか、東邦亜鉛や小名浜製錬、堺化学、日産自動車などの工場が立地する重工業地帯となっている。このほか、海産物の物販店となるいわき・ら・ら・ミュウ、水族館のアクアマリンふくしま、現在、急ピッチで進めているマルチエンターテイメントモールのイオンモールいわき小名浜は18年夏オープン、三崎公園の海抜から高さ100㍍のマリンタワーなど観光面も含め、重要な拠点として脚光を浴びる地域となっている。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)