山口啓介「原-ききとり 歩く方舟、海を渡る星図、震災後ノート」展

公共関連 08/11/2015

12月13日までいわき市にあるいわき市立美術館で開催

 福島県いわき市にあるいわき市立美術館(佐々木吉晴館長)は、山口啓介「原-ききとり」歩く方舟、海を渡る星図、震災後ノート展を12月13日まで開催する。同館では7日、地元の美術愛好家などを招請、オープニングレセプションを開き、同展の盛り上がりに期待を寄せた。

 山口啓介は1962年、兵庫県生まれ、85年に武蔵野美術大学卒、版画、立体、絵画、インスタレーションなどを表現。2002年「植物の心臓、宇宙の花」と題し、西宮市大谷記念美術館などで個展開催する。12年には、いわき市立美術館で、カセットプラント・ワークショップ開催、13年には、震災後の世界について考えるhakobuneプロジェクトを展開した。同展は、宝くじの助成、朝日新聞文化財団の助成を受けて開催しているもの。

 山口は1980年代後半に大型銅版画で注目を集めた。主なテーマとなった「方舟」の作品は、生命を繋ぐ船であり、人間の営みであり、幼年期の原風景でした。そして今、震災と原発事故という現実にさらされ研ぎ澄まされた山口の芸術的知覚は「歩く方舟」をして禍(わざわい)のうずまく地上を巡り、自然の真理に耳をすまし、再生の航路をさぐり、新たな世界のコンパスとして未来予想図を描く。同展のため、大型の新作や初期作品などを含め、約80点の作品を紹介している。このほか、子どもたちが書き記した震災後ノートも展示、興味を引いている。基本的に休館日は月曜日だが、11月23日は開館、24日は休館とする。時間は午前9時30分から午後5時まで。観覧料は一般800円、高校、大学400円、小中学生200円など。市内在住の65歳以上は無料、身体障害者は手帳持参で無料となる。20人以上は団体割引料金あり。小中高、専修、高専は土、日に限り無料となる。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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