「公認漏れの場合は選挙区から無所属立候補公算大」森氏と対立も避けられない

 自民党本部関係者によると、2019年夏に行われる予定の参議院議員選挙で自民党公認を目指し比例代表候補として立候補を予定している元職の岩城光英氏(68)について、同本部は10日までに岩城氏の公認に難色を示している。このため、11日、同党福島県連合会は岩城氏の公認を求めて再度、同党本部に申し入れすることになった。近く、同党本部は結論を余儀なくされるが、関係者によると、公認を見送られた場合は岩城氏は福島県選挙区から無所属で出馬する公算が大きいという。また、選挙区から出馬すべきだという支持者の声もある。選挙区からは3選を目指す森雅子氏(54)が公認出馬することが決まっている。この場合は森氏と対決は必至となる。

 岩城氏の公認については自民党は早ければ昨年12月中にも公認候補者として決めることにしていた。が、比例区から3選を目指す佐藤正久氏(58)のほか、公明党からは自民党と選挙協力の中にある若松謙維氏(63)=公明党=が再選を目指し出馬するため、票が分散し公明党にメリットはなくなると岩城氏の公認に難色を示しているといわれている。
 岩城氏は2016年7月の参院選で福島選挙区(改選1)から現職の法務大臣としてに立候補したが、民進党(当時)の増子輝彦氏(71=野党統一候補)に29870票の差で敗れ、4選を果たせなかった。

 このほど、福島・郡山・いわきの3市で開かれた岩城氏の激励会で、自民党の細田博之元幹事長は「党として公認する方向で調整する」と正式公認を示していた。細田氏は岩城氏が所属している自民党最大派閥の清和政策研究会の会長職にあり、細田氏の考えが反映されるものと見られている。しかし、自民党内部では岩城氏の公認に難色を示している党幹部もおり、公認が遅れている原因に、自民党福島県連などは、現職の森雅子氏(54)を比例代表に、岩城氏を選挙区から出馬させる方針で党本部に要請打診していたが、森氏の現職を理由に岩城氏が選挙区から出馬させることを認めなかった。このため、県連は、昨年7月末に森氏を党本部に公認申請を行った。党本部は、これを受けて森氏を昨年8月7日に素早く公認している。
 一方、元衆議院議員の渡部恒三氏の長男である恒雄氏(55=笹川平和財団城跡研究員)ら複数が風の便りに、来夏の参院選で福島選挙区から出馬する情報が流れている。この風の便りが現実性となると激戦が予想される。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)