清水敏男市長9月市長選に立候補へ「復興の加速・バッテリーバレーなど企業誘致も」

政治関連 24/02/2017

2月市議会で立候補を表明へ再選目指す「市民に決断を示す時期」

いわき市長清水氏

 福島県いわき市の清水敏男市長(53)は、任期が残すところ7カ月余りとなったが、9月に行われる市長選に立候補する。23日から始まった2月市議会定例会で再選を目指し立候補を表明するものと見られるが、市長選立候補表明のタイミング時期がきており、清水市長の決断を市民に示すことを主張したい。

 同市議会清政会の小野邦弘会長が27日の代表質問で市長の政治姿勢を質問する。この中で、小野市議は「9月の改選時に市長は立候補すべきという声があるがどうなのかとただす」と語る。

 清水市長は、小野議員の質問に対し、正式に立候補することは明言を避けるといわれるが、事実上次期改選(9月市長選挙)に立候補する意向を伝えるものと見られる。清水市長は、この市議会最終日を終えてマスコミに対し、取材の要請があれば立候補の意思を述べるという。清水敏男後援会連合会では、2月市議会で正式に立候補表明すべきと調整してきたという。

 清水市長は2013年9月に実施した市長選で、5万5367票を獲得した。元市長の渡辺敬夫氏(71)に、7188票引き離して初勝利したもの。

 清水市政に現状では政策的なミスはないが、昨年からは職員の不祥事が相次いでいる。いわき市立総合磐城共立病院の医療器具調達にかかわる贈収賄事件、S課長(49=当時)の飲酒運転物損事故に伴う懲戒免職のほか、最近では同市消防本部の救急救命士たちが自宅で飲酒し、酒に酔った職員が気分を悪くした際に、職場から無断で持ち出した輸血用医療セットを医師の指示なく使用、点滴行為をした不祥事など相次いだ。清水市長は、23日に市議会で「公務員としての信用を失墜させた」として陳謝した。これらの事件は、職員個人のモラルの問題であり、まず関係部署の部長職や副市長が議会陳謝すべきで、市長陳謝は最後の手段であり、政策上軽々しく行うべきではないという意見もある。これらの関連から立候補表明は避けるべきという声もあるが、いずれにしても首長(市長)の決断が不可欠である。

 清水市長は初当選以来、3・11の東日本大震災被害の復旧・復興に全力投球するなど、最近では市民に関係する子育ての支援に予算を計上するなど活躍している。この2月議会には、1445億円の一般会計予算を市議会に上程、対前年度予算53億9500万円を上回る計上で市政運営を図ることにしている。子育てに伴う保育料引き下げに1人当たり、年間3万7000円、保育入所人口当たり、年間総額2億2000万円規模の予算を組むことにしている。「医・職・住」の観点からは市民の雇用などを守るとし、四倉中核工業団地への工場誘致、バッテリーバレーなどを構築するため、イベントへの予算も確保する。このほか大学生の奨学金返還の負担を軽減するため市内などの事業所に就職する条件で奨学金返還を支援するのに1億2000万円を確保する。

 いわき市長選挙では、2005年9月に四家啓助市長と櫛田一男氏が戦い櫛田市長に、09年9月に櫛田市長と渡辺敬夫氏が戦い渡辺市長に、13年9月に渡辺市長と清水敏男氏が戦い清水市長となった。05年9月の選挙からは保守系勢力同士が戦い1期4年で市長交代が続いている。保守勢力の政争はまさに中途半端な都市づくりとなる。市民の目線を失ってはならない。いわき経済報の聞き取り調査や取材などによると、清水市長の評価は良くも悪くもない。工業、農業、水産業などにとっても市政運営の大きな目玉が打ち出せていない。しかしながら、また市長を1期で降ろさせるという芝居はやってほしくないという市民の感情が、声が出始めたことも事実だ。清水市政に何ができるのかという声もあるが、清水市長は市民の期待に応える必要がある。2期目挑戦表明の折は、真の政策を打ち出してほしい。現状では清水市長のほか正式に立候補表明しようとしている人物はいない。革新的考えの人物複数が立候補するものと噂されている。

 清水市長は1963年、いわき市生まれ。82年に福島県立磐城高等学校卒、87年に日本大学法学部卒、92年9月に市議会議員初当選、99年4月に福島県議会議員に2011初当選した。2011年に自由民主党福島県連総務会長就任、県議会の子育て支援対策特別委員会委員長などを歴任している。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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