近く後援会に事情説明へ「選挙区は共倒れ懸念 無所属出馬避ける」

 自由民主党関係者によると、8日までに自民党本部は、7月に行われる予定の参議院議員選挙で自民党公認を目指し比例代表候補として立候補を予定している元職の岩城光英氏(68)に対して、このほど党公認を見送ることを決めた。=「公認見送りへ」4月4日、いわき経済報電子版既報。
岩城氏が、このほど東京都内で、細田博之元幹事長=党最大派閥(97人)の清和政策研究会会長職、甘利明自民選対委員長と会い最終的に公認要請を行ったが「公認できない」と伝えられたという。

 岩城氏は近く、公認を受けられなかったことに対し、詳細にわたり後援会に事情を説明するが、今後の方針については同志とも相談し、3期18年の国会議員キャリアを生かすものとみられるが、岩城氏らの決断が待たれる。

 選挙区(福島)からは3選を目指す森雅子氏(54)や新人無所属で立候補を決めた水野さち子(57)が野党共闘で戦う態勢だ。そのほか共産党新人の野口徹郎氏(43)が出馬する予定となるが、野党共闘組は共産党を抱き込んでの戦いも―。その場合は、森氏は厳しい選挙戦を余儀なくされる。

 岩城氏の公認について自民党細田元幹事長は、昨年12月中にも公認候補者として決めることになるだろうと話していた。福島市など各市で行った岩城氏の激励会で「公認する方向で検討している」と示していただけに、ずるずると公認を引き延ばしてきた自民党本部に対し、批判があるのと、支持者らにしてみれば複雑な後味の悪い結果となった。

 岩城氏は、後援会とともに身の振り方の対応に迫られるが、比例区からの出馬を断念、選挙区から出馬すれば森氏と共倒れになる可能性が高いことから出馬を避ける方針でいる。

 岩城氏は2016年7月の参院選で福島選挙区(改選1)から現職の法務大臣として立候補、民進党(当時)の増子輝彦氏(71=野党統一候補)に29870票の差で敗れ、4選を果たせなかった。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)