「ポレポレシネマズいわき小名浜」もグランドオープン・TOHOシネマズと提携

イオンモールいわき小名浜

 福島県いわき市の小名浜港背後地の同市再開発地区に急ピッチで建設を進めているイオンモールいわき小名浜(吉田昭夫社長・千葉市)=写真=は、6月15日にオープンすることになった。すでにほぼ完成した。イオンモールの外壁が白と黒と茶色とグレーなどに施した外観が完成、内装に急ピッチで工事を進めている。赤でAEON MALLのローマ字が目立つ。同社は今後、関係者によると、入居者を募っているが、ほぼ店舗は、関東の業者を中心に埋まっている。

 「ポレポレシネマズいわき小名浜」もグランドオープンする。世界館・名画座(鈴木修典社長、福島県いわき市、TEL0246・22・3394)は、経営を担当、TOHOシネマズ(瀬田一彦社長)と提携、同シネマズは番組を提供する。
映画館は、DP4K-23BLP(18~23メートル)の大型スクリーン用、レーザー蛍光体シネマ・プロジェクターを導入し、映像を通しての魅力を最大限に引き出している。BARCO社の大型プロジェクター4Kとなる。
 鈴木社長は「魅力あるシネマを提供したい。コンセプトは、クラッシック・ハワイアンをスローガンとし、同市にあるスパリゾートハワイアンズなどの交流目玉でもあるフラを意識した地元色の映画館として『おもてなし』を再現する。観客席は、業界でも最大の座席(巾600ミリ)を設置、快適な視聴空間を提供する。ポレポレは、業界大手のTOHOシネマズと番組の業務提携を結び、コンサートや演劇などのライブビューイングのコンテンツも提供したい」と語る。
 鈴木社長は、1985年から95年ごろまでTOHOシネマズ関連の会社でノウハウを学んだ映画通としての仕事人でもある。映画は文化という認識を持ち、地方の映画館は年々消えていく中で、スクリーンの灯は消すことなく近代、現代を含め、リバイバル映画を守り続けている。

 ポレポレは、1館から9館、面積3960平方㍍で合計1331席を設置、エレクトロボイスX-Line Advance X12-128サブウーファー4基(400W)を福島県内初の導入となる。コンサートホールの重低音の迫力をかもし出す。シネマ1の天井・リア・ウォールスピーカーの数は52台で3D音響の迫力となる。営業は年間40万人以上を見込む。

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 同市初の複合型の大型ショッピングセンターとなる「イオンモールいわき小名浜」は、16年8月に着工、総事業費150億円以上を投じ、鉄骨造り5階建て、敷地面積約4万4400平方メートル、店舗延床面積9万3100平方メートルを建設した。関東圏や関西圏から専門店は170店となる見込みという。同市は、小名浜港背後地のマチづくりを目指しており、その中核商業施設として11年12月にイオンモールが決まった。同社には行政の多額な補助金がつぎ込まれている。このイオンモール開業に伴い、同市平のJRいわき駅前にある商業複合施設となるラトブ商業店舗は大影響が出るものと予測されている。当分の間は、イオンモールの魅力に集客が奪われ、同市の既存商店の対策に行政の前向きな対応が必至となる。
 このマルチエンターテイメントは14年4月に市と基本協定を結び、16年春の開業を目指していたが、18年夏のオープンに変更していた。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)