「坂本議員も感染」市民に内田市長に打つ手なし

福島県いわき市(内田広之市長)の新型コロナウイルス感染者は、4月26日までに男女合計9831人(市外居住者162人を含む)に達した。最近では1日当たり100人前後の感染が高止まりとなっている。28日、福島県記者発表でも同市では90人(27日分)の感染陽性者があった。オミクロン株の亜種「BA.2」も出現しており、感染力が高いとされている。
いわき市会議員の坂本稔議員(62)は27日、コロナ感染検査で陽性が判明した。症状はなかったとしている。いわき経済報に27日までに情報があった。
坂本議員のコロナ感染は、26日に行われたコロナ感染検査の結果、27日、陽性が判明したもので、接触があったかどうかは不明だが、これまでの調査で、坂本議員は22日から議会には登庁していないため、他議員や職員と濃厚接触した形跡はないという。関係者は同市保健所の確認待ちとしている。坂本議員のコロナ感染は、同市議会各派代表者会議で公表を申し入れている。

このほか、27日までに市内の児童施設で10歳未満の子供5人と職員1人の合計6人がコロナ感染、陽性が判明しているクラスター(感染者集団)となった。同市平の某ホテルや繁華街酒場でも感染しているといい、市職員、各種学校、警察など公共機関でも断続的に、市中感染が広がっている。内田市長は、記者会見で、市民にコロナ感染の注意を促しているものの、口先だけのコロナ対策に市民から批判が出ている。
BA.2は、株の中でも枝分かれした遺伝子配列の異なる亜種が複数存在すると世界保健機構(WHO)が指摘している。オミクロン株の患者感染急拡大に伴い医療の検査体制も逼迫(ひっぱく)し、医療関係者は子供も重症化されると深刻に受け止めている。

市内某ホテル・平繁華街スナックで感染広まる
オミクロン株を含め、市民の感染拡大が高止まりとなっている中で、内田広之市長は、昨年9月の記者会見で、いわき経済報の質問に対し、クラスター発生の場合は「事業者などの了解を得て市民に公表」すると断言していたが、内田市長は、この会見後もクラスターが発生しているのに、施設や事業所に対し、確認の作業は不明だが、これまでに公表の決断はない。
市民らは公表すべきだと市関係者に伝えているほか、市議会議員の自民党一誠会(馬上卓也会長・8人構成)は、内田市長らに「市民に不安を感じさせない情報発信の改善」など要望している。このほか6会派あるが内田市長に正式に公表を求めていない。一方、一部の議員はコロナ感染の公表をすべきだと、いわき経済報に伝えてきている。
いわき経済報は、さきの記者会見で内田市長に対し、市民に事業所や保育所などを含めた教育施設の公表をすべきだと質問したが、誹謗中傷などがあるため公表できないと、封建的な考えを示した。内田市長は、市長選挙公約の新型コロナウイルス感染対策として「トップリーダーの采配で、スピーディで機動的な対応を取ることが必要」といっている。しかし、機動的な危機管理を怠っているようだ。

「BA.2」の感染に注意 児童のクラスター多発に懸念
市民の不安は解消されていない。同市には久之浜、大久を含め、14地区あるが、施設も未発表のため、どこで発生しているのか情報がなく、市民の不安は増大するばかりだ。それでも市民は最大限に注意しているものの、地区名や施設などを公表することで市民の注意を促すことになり、喚起(かんき)さらに高まるが、未公表だと市内のどこで発生しているか確認できず、コロナ感染のルートも不明で、さらに、心理的にも不安が一段と増大する。
内田市長は、コロナ感染拡大防止のためにも、市政の方針に「市民の不安がなくなるよう地区名や施設を公表すべきだ」と、良識ある市会議員らは、市が広報している現状のコロナ感染対策に不満の声も大きい。
ワクチン300回分廃棄処分に
同市は27日、市内の集団接種会場で市民に接種する米国ファイザー製新型コロナウイルスワクチン50本(3百回分)を廃棄した。同ワクチンを保管していた冷蔵庫の温度が適正温度に保たれていなかったズサンな管理が廃棄処分を招いた。ワクチン保存の冷蔵庫の温度は常に2度から8度で保管する必要がある。同冷蔵庫内は、約13度になっていたという。内田市政のコロナ感染対策に、市民が3回接種を終えたのに、4回目を接種するなどミスが多発している。

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