「バーベキューで会見の渡部氏に何が」いわき市長選

政治関連 25/05/2021

「19日目に出馬断念」

 9月5日投開票(8月29日告示)で実施するいわき市長選挙に、この5日に記者会見、立候補を表明していた渡部(わたのべ)安彦氏(34)は、24日、出馬を断念した。渡部氏は、5日、福島県内に駐在する新聞各社やテレビ関係者などを含め、市内の施設で出馬の記者会見を行った。しかし、この表明からわずか19日目で出馬断念した。

 何だったのか―。マスコミを招集しておきながら、バーベキュー会見、選挙に立候補する人物としては、かけ離れた行動で市民や社会を甘く見ている。渡部氏は、焼肉屋の店主で、県内で数店舗を経営しているという。

 関係者によると、同朋から渡部氏に対し、出馬するなという意見もあったという。最近では同市のA議員が、渡部氏の知人を通じてA議員が支持している候補者へ付くよう打診していたという。が、渡部氏は、ほかの立候補予定者とは手を組まないと断言しているという。関係者は「渡部氏は次期市議選に立候補する前段として知名度アップのため、市長選に出馬を予定していた」という、うわさもある。Y議員も絡んでいたという。

 9月の市長選を巡っては、昌平黌・東日本国際大学地域振興戦略研究所長の内田広之氏(49)と、常磐共同ガス前社長の猪狩謙二氏(58)と、現職の清水敏男氏(57)が記者会見し、正式立候補を表明している。このほか、元衆議院議員の宇佐美登氏(54)は、すでに立候補の意思を固めており、草の根運動を展開しながらも出馬する方針でいる。これらの4人の争いの方向性は現職市長に対する不信任が高まった表れであり、この約8年間、中核市で100人規模の工場誘致さえできない市政は東北でも珍しい。関係者は「市長が国や県との太いパイプがないからだ」と指摘、災害に強いマチづくりもできない。いわきを必ず、変えなければ発展はないという。

市民が後悔しない選択を
 有権者は、市の将来を決める選挙となり、新人候補者を含めて4年の任期を託すため、市民が後悔しないような選択を求めたい。地元に根を張る立候補予定者は、猪狩氏と清水氏の2人で、内田氏と宇佐美氏は、これまで関東圏在住のよそ者だ。

 自由民主党いわき総支部(青木稔総支部長、福島県いわき市)は、マスコミの記者会見で正式に出馬を表明した3人に対し、同党としては推薦しない。関係者によると、6月初旬には正式に決め、各立候補予定者に通達する。同総支部として推薦しない理由は公平を保つため、全員の見送りを決める方針だ。各立候補者は、無所属で出馬する方針でいる。

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