任期満了に伴ういわき市長選は5日、投開票が行われるが、いわき経済報の取材を加味した情勢によると、猪狩謙二氏(59=前常磐共同ガス社長=無所属)、内田広之氏(49=昌平黌・元東日本国際大学地域振興戦略研究所長=無所属)、現職の清水敏男氏(58=無所属)が横一線の戦いとなっているが、猪狩氏が猛烈に追い上げ、抜け出す勢い。宇佐美登氏(54=昌平黌・元東日本国際大学客員教授=無所属)も健闘、票の上積みを図る。ただ、投票率が40%前後と伸び悩むと、各候補者とも僅差で当落を左右する結果となる模様だ。

 いわき経済報が8月初旬に行った世論調査と取材を加味した情勢=8月15日既報、9月2日、本紙既報と電子版=では4人の立候補者は票を3%から5%を上積みしていた。が、4日現在、猪狩、内田、清水の3氏が横一線で小差の戦いとなっているものの、猪狩氏がSNS活用、動画配信で若者層の票を伸ばし、横一線から猛追しており、抜け出す勢いとなっている。

いわき市長選あす投票 まだ決めない票20%
 午後8時までに、各候補とも当選を目指し、最後の論戦を繰り広げ、新型コロナ禍の中、遊説に汗を流している。猪狩、内田、清水の3氏とも小差で競り合い、宇佐美氏が追う形で混沌(こんとん)としている。いわき市選挙管理委員会事務局の期日前投票によると、3日現在、累計が2万8267人となった。これは2017年9月10日執行の投票と比較し、1952人上回っている。新型コロナ禍の中で、関係者は投票率が伸び悩むと計算していたが、このままの推移だと、前回49・13%を上回るものと見られている。あす5日の天候にも左右されるが、コロナ禍の影響があったとしても、少なくとも45%前後となる予測だ。
 高投票率が見込まれれば、猪狩氏、内田氏、清水氏、宇佐美氏の得票率も上がる。猪狩氏は、無党派の支持を得て得票数を大幅に伸ばす勢いとなる。内田、清水の両氏も僅差で追い込み、次いで宇佐美氏も善戦している。
 市選管では前回(49・13%)を上回る期待を持っている。投票率は45%と推測すると約12万1003票となる。

 総括すると、猪狩は常磐、内郷、遠野、田人、久之浜・大久、平、小名浜で3候補をリード、内田は三和、勿来、川前、平、四倉で支持されている。清水は勿来、川前のほか常磐でも票を伸ばしている。好間は宇佐美を除く3候補とも横一線の得票。宇佐美は小名浜、小川、川前で善戦。政党別では自民が清水、内田、猪狩の順で支持を広げている。年代別は50代、60代の高年層が猪狩、内田、清水が横一線、宇佐美は60代が低い。18から29代の若者層は猪狩が約半分、次いで清水、内田と宇佐美は横並び。30代は猪狩、内田の順。40代は猪狩の支持が多い。次いで内田、宇佐美、清水の順となる。
 世論調査は時間帯の変動で票などの上下が変わるが、まだ決めていない有権者は約20%だった。
(敬称略)

 9月1日現在の有権者数は、26万8896人(男13万1480人、女13万7416人)となっている。(市選管まとめ)
 一方、新型コロナ禍の中、内田ひろゆき後援会は、9月2日午後、昌平黌・東日本国際大学施設で、森田実政治評論家を招いて、約150人が集まり、内田氏の激励会的な集会を開いたという。関係者から、コロナ禍の中、選挙運動だからといって大勢が集会を開くのは不謹慎だと批判の投稿があった。しかも教育施設を利用、選挙の激励会とも受け止められる集会に、教育施設の私物化につながるという声が大きい。同大学施設に告示前、内田ひろゆき立候補者と見られるのぼり旗を掲げていた。

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