「禰宜内橋、3年後開通に住民が批判」

公共関連 03/02/2020

豪雨の大久川氾濫で禰宜内橋崩壊

 台風19号の豪雨の影響で、福島県いわき市の北部にある大久川の氾濫で主要道が半分削り取られたほか、大久川に架かる禰宜内橋、幅員約4㍍が濁流の影響で崩壊した。このため、大久町の住民が不便を強いられ、同市(清水敏男市長)に、復旧するように要望したところ3年を要すると言われたとのことだ。
 「災害で国から補助がもらえるのに小さな橋を直すのに3年もかかるとは住民軽視の現われだ。住民の不便などを理解する一欠けらもない。行政は何のためにあるのか」とIさん(62)ら住民は、市の態度に怒り表す。清水市長がダメなら国に要請すると、このほど、吉野正芳衆議院議員に嘆願書を提出、早急に橋を直すよう要望した。清水市長は「口先だけで住民のためにならない」と、Iさんらは怒る。大久川は2級河川で福島県、普通水系は市町村が管理することになっている。河川に架かる橋や道路決壊は別問題となり、市道や、その橋の場合は特例がない限り同市が工事を行うと決められている。

 「昨年の台風19号で大久川2カ所の決壊も含め、道路は削り取られ、早期に復旧できないと生活に支障をきたす」と、嘆願書を出し要望している。いわき市は、大久川沿いの住民に対し、1月29日の豪雨で避難勧告警戒レベル4を発令している。橋の修復に3年もかかると言われ、JR常磐線・久之浜駅に通じる生活道路が利用できないのでは、怒りがこみ上げ、同市の対応が理解できないのは当然だ。

 ちなみに、29日の豪雨で矢祭町の応急的な橋が再び流され、部落が再度孤立状態になった。台風19号の影響で久慈川に架かる橋が崩壊、昨年12月から建設中だった仮設橋を未完成ながら歩行者や小型車が通行できるようした。この橋は早ければ2月末にも通行できるようになるという。同町の住民対応は迅速で評価したい。橋は、鉄骨などで構築し欄干など最後の仕上げに入っているが、約3カ月で完成させる早業だ。
 同市大久町の橋は、完全崩壊ではなく、部分的だ。久慈川の橋は永久橋とはいえないまでも仮設だが立派な橋である。矢祭町と同様に、大久町住民も生活に支障をきたすのは当然で禰宜内橋は一部改修、完成までに3年という。清水市政の怠慢がここにも表れている。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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