「高坂小児童クラブでクラスター発生48人感染」いわき市

公共関連 03/08/2021

「市保健所や市教員委員会は対応後手後手」クラスター検査で批判

 福島県いわき市の清水敏男市長が2日、記者会見で62人の新型コロナウイルス感染が確認され、このうち48人が児童クラブからクラスター(感染者集団)となり、感染急拡大に危機感をあらわにした。清水市長は施設名を発表していないが、市内の感染していない児童クラブ経営者が市民から新型コロナウイルス感染を指摘されているため、いわき経済報では施設に取材し、施設名を明らかにした。新型コロナウイルスに感染したのは高坂小学校(和田裕二校長・児童395人)の空き教室を使用している一般社団法人まさる(大竹千聡理事長)の高坂小児童クラブ(同市、児童104人)。7月28日、職員(6人)のうち「1人が陽性反応、その後、3人が陽性となった」「その後、児童44人が集団感染した。」と飯高規子副理事長が、いわき経済報の取材に対し明らかにした。また、飯高副理事長の話によると「市保健所は2日夕方までに、全児童のPCR検査結果を知らせるといっていたが、3日、午前中までに連絡がない」と清水市長や市保健所(新家利一所長)らの対応に不満をもらした。
 高坂小は、7月21日から8月24日まで夏休みに入っているが、父兄は「児童への感染が心配される。感染拡大しなければ」と不安がっている。市教育委員会学校教育課(菅野輝義課長)の鈴木路人管理主事は「県教育委員から指導を受けている」としながらも取材に対し、危機感がない。高坂小では午前中、新型コロナウイルス感染対策のためか、父兄と見られる関係者が説明を聞くため、ぞくぞく集まってきていた。ここでも教師は、情報が漏れるのを恐れてか無言の態度だった。

「清水市長は頭を痛め、関係機関の危機管理は怠慢」
 同市では、中華料理店、すし店、ライブハウス、幼稚園、コンビニなどがクラスターも含め、感染拡大しており、清水市長や市保健所の「新型コロナウイルス感染予防に対する危機感が薄い」と市民の声が上がる。
 市民は「新型コロナウイルス感染疑惑があり、市保健所など関係機関に連絡すると、掛かり付けの医師に相談してほしい」とPCR検査を拒む場面も多いと指摘する。
 市内の学童クラブ経営の関係者は「各施設の衛生管理などしっかりと指導する義務がある。幼稚園や学校なども含めて管理に対する怠慢の現われだ」と、指摘している。
 一般社団法人まさるは御厩小学校児童クラブ(77人)も経営しているが、現在、新型コロナウイルス感染は確認されていない。
 福島県は、まん延防止措置適用を国に要請した。
 同市では、3日、76人(2日までの児童クラブ感染者を含む)の陽性患者が確認され、7月24日から8月2日までの10日間で、292人が感染、新型コロナウイルス陽性の歯止めがきかず拡大している。合計1187例目となる。

高坂小学校
写真=コロナに感染した高坂小学校学童クラブ=校舎

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