いわき市議会志帥会は辞職勧告主張も他会派の市民軽視に批判

政治関連 08/06/2021

「当て逃げと車検切れ車運転」石井議員の物損事故

 福島県いわき市議会の石井敏郎議員(67=8期)の当て逃げ問題で、各派代表者会議は7日午前、行われたが、石井議員の処置について、同市議会自民党系最大会派の志帥会(12人で構成)が、辞職勧告を決議すべきと主張した。が、志帥会を除く、各会派(公明党・自民党一誠会=清水敏男市長母体・創政会・つつじの会)は、辞職勧告まで必要性ないとした。この件に関し、大峯英之議長(59)は、全会派一致でないため、市議会上程はできない。今後は「各会派調整となる」としているが、議長の立場として押し切ることができなかった。10日から始まる6月市議会で、石井議員に対する処分は、市議会として見送った形となった。が、 いわき経済報は「志帥会は、市議会の慣例やルールといった馴れ合いではなく、一般議案として上程するよう望むことを主張したい」と提言する。
 関係者の話によると、石井議員は警察から処分はなかったと自慢しているというから議員としての資質が疑われそうだ。

志帥会が6月市議会に一般議案で上程か
 石井議員が、事故を起こし逃げたと、いわき経済報の読者から情報提供があったのは昨年12月25日のことだ。関係者によると、石井議員は、昨年12月23日に、同市小名浜の業務スーパー駐車場で、バック中、車に接触し、物損事故を起こしたが、そのまま走り去った。この事故で警察が同スーパーの防犯カメラを調べたところ、石井議員が当て逃げしたことが分かり、車検切れも判明した。警察ではなぜかマスコミ発表を避けている。石井議員は、正副議長に事故を報告したが、議会は警察の処分が決まらないから石井議員の処置を見送り、議会として警察処分待ちだったと保留していた。が、あまりにも市民などからの批判が多く、放っておけない状況に追い込まれ、市議会代表者会議を開いた。

市議会と警察に市民から批判ぞくぞく
 一方、市議会は代表者会議で、石井議員が所属する自民党一誠会(9人で構成=清水敏男市長母体)は「石井議員自ら責任を釈明すべき」としている。公明党、創世会、つつじの会は「悪いとしながらも辞職勧告はしない」と結論付けをした。大変遺憾だとしながらも、志帥会だけが辞めるべきだと勧告を主張したが、全会一致でなかったため、市議会への辞職勧告決議案は見送られた。

 交通事故の当て逃げはもっとも悪質で犯罪行為だが、石井議員によると「車が接触したことにまったく気付かなかった」という。接触された車に子供が乗っていたが、ケガはしなかった。
この事故で市民などから指摘されているのは、事故処理管轄のいわき東署(金沢均署長=当時)が、公僕といわれる石井議員を簡単な事情聴取だけで返したことだ。また、マスコミに事故の発表をしないという異常な状態でもあった。同署の調べで車検切れも発覚したが、なぜ、警察署は検挙しなかったか疑問が残る。一般的には、車検切れ運行は行政処分の対象となる。が、警察は、軽い物損事故や運転の立証が難しいため、検挙しなかったと思われる。

 大峯英之議長(59)は「大変遺憾だとしながらも、議会としては全会派一致しないと辞職勧告の議案は出せない。各会派で決めることになる」と語る。この対応に関しての矛盾は、警察の処分がなかったからと、議会の処分も難しいと言い訳をして押し切ったことだ。警察のことは警察で処理すべきであり、市議会は議員としての立場をわきまえて行動を起こすべきである。
 この事故は当て逃げと車検切れ運転のダブルパンチ違反だけに辞職勧告決議に相当するのではないかと志帥会以外の会派議員も指摘していた。市議会議員は有権者の総意で選出されており、志帥会を除く各会派議員は、けじめを付けられなかったのは市民軽視だという批判の声が高まることは避けられない。市民からは、議員は公僕、責任を取るべきだと声が上がる。市議会には「一般市民なら起訴される。石井議員は辞めるべきだ」と、ぞくぞく批判が寄せられていた。
 ちなみに、松本正美議員(57=当時)は、2011年2月に一般道で当て逃げ事故を起こし、その後に発覚、福島地検から略式起訴を受け、市議会で辞職勧告決議を受け、自らの判断で議員を辞職した。

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