小名浜生協病院「新型コロナワクチン接種予約に抜け道」

公共関連 04/06/2021

従事者に依頼され元副市長らが優先扱いか

 菅義偉首相の着想ともいえる1日100万回接種―。新型コロナウイルス(新型肺炎)感染症の防止のため、政府は高齢者向けワクチン接種を急いでいるが、福島県いわき市でもコロナウイルス変異株が流行する中、同市(清水敏男市長)から依頼を受けた左翼系病院の浜通り医療生活協同組合(矢吹道徳理事長、同市小名浜、TEL0246・54・3648)の小名浜生協病院(箱崎正敏管理者、同市小名浜、TEL0246・53・4374)で、コロナ感染症予防のワクチン接種の予約を同病院従事者の家族などに対し、優先的に先取りする抜け道が、いわき経済報の調査で分かった。

 清水市長は、高齢者向け接種は順調だと決め込んでいるが、集団接種会場を含め、70歳から74歳は6月8日からようやく接種券配布が始まる。65歳から69歳までは定めがつかない6月下旬に接種券配布開始、7月末までに完了させると意気込むが、定まらないパフォーマンスは空回り必至だ。予約の電話はつながらない、ネットは不具合でつながらないなどワクチンパニックは治まらない中、市は病院など医療機関に4月1日に、いわき市医師会と契約を交わし、医師や看護師の派遣を依頼しているが、個別接種は病院で行っており、不正予約が暗躍しているという。

 同市のコロナ感染症防止のワクチン接種予約は、高齢者75歳以上を対象に、一般の予約受け付けは4月15日から開始している。市はコールセンターへ電話やインターネットによる申し込み受け付けの指導を行っているが、小名浜生協病院の5月分の予約開始は4月30日、午後1時半から、6月分は5月20日、同1時半から始める。それが病院従事者(医師・看護師などを含む)の家族などに対し、4月28日に予約、早めに行っている事実が判明した。しかも、同病院系列の社会福祉法人虹の会のS理事長に、従事者が依頼し、不正に予約手続きを行ったという杜撰(ずさん)さも指摘されている。第1回目の接種は5月11日から行っているという。

 同病院は、ワクチン接種希望者には「予約開始日は4月30日に統一するよう市から指示があった」と説明しているが、すでに優先接種予約は7月分まで行っているという。これまでに、約800人の予約を取ったという。らくらくワクチン予約に批判が高まっている。

 矢吹道徳理事長に、1日、記者が「生協病院の医療従事者が家族など知人にワクチン接種予約の便宜を図り、不正を行っているようだ」と指摘したが、4日午後5時までにコメントはない。

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