東洋システムが2日に創立30周年記念パーティー挙行、351人招請

民間関連 05/11/2019

「オハイオ州知事がビデオメッセージで祝福」、ノーベル化学賞受賞の吉野彰さんも祝に駆けつける

 リチウムイオン電池などの安全性評価装置や電流センサを手掛けている東洋システム(庄司秀樹社長、福島県いわき市)が、会社創立30周年を迎え、2日、ノーベル化学賞の受賞に決まった吉野彰さん(71)、トヨタ・チーフプロフェショナルエンジニアの射場英紀さんのほか、企業の首脳関係者、社員・家族など351人を招き、同市にあるスパリゾートハワイアンズで記念パーティーを開いた。

 庄司社長は、電池安全装置のほか、地域経済の発展を願いバッテリーバレー構想の強化版としてカーボンフリーエネルギーの基地計画を打ち出した。太陽光や風力、水力など再生可能エネルギーを用いた発電は化石燃料を使用しないカーボンフリーエネルギーであり、小さい出力ながらも地産地消でその経済効果は想像以上に大きい。常磐共同ガスの猪狩謙二社長と計画を進めようと国などに働きかけている。この構想は、再生可能エネルギーから製造された水素を貯留し、燃料電池へ用いるだけでなく、LNGを用いた火力発電から発生した二酸化炭素をメタンに還元して火力発電でリサイクルすることを基本とする。カーボンフリーファクトリー群としては燃料電池関連工場や蓄電関連工場、素材工場などが想定される。庄司社長、猪狩社長の両者は近い将来、実現させたいと意気込んでいるのも地域産業発展に期待できるからだ。

 東洋システムは、アメリカのオハイオ州中央部にあるコロンバス市に2013年、工場を稼働している関係で、このパーティーにはマイク・ドウェイン知事が祝福のビデオメッセージを寄せた。
庄司社長は「協力会社や社員の多くに支えられ、ここまで社を大きく育てられた。若者が夢を持つようなモノづくりに邁進(まいしん)したい」と力説した。
吉野さんは「ノーベル賞を受賞は東洋システムのおかげと思っているが、言い過ぎかなあ」と話が弾んだ。

 同社は1989年1月に創立、庄司社長は吉野さんの助言を受けるようになり、酒を酌み交わす間柄となった。ノートパソコンやスマートホンに使用されているリチウムイオン電池の安全性について開発を進めることに成功した。吉野さんは、そのころ旭化成工業(現・旭化成)研究員として活躍していたが、リチウムイオン電池の普及は必ずやってくると心に抱き、製品化へと導いていった。吉野さんは旭化成名誉フェローとして活躍、リチウムイオン電池を電気自動車などに積極的に活用すれば、地球温暖化の環境問題の解決に役立つと関係者に語っている。吉野さんは、3日午前、皇居で行われる文化勲章受賞式で文化功労者に選ばれたため、授賞式に臨んだ。=産経新聞が10月30日朝刊1面と2面にインタビュー記事を掲載している。


写真=庄司社長と吉野さんがマスコミの要請に応じポーズを取り握手

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