清水氏と事実上一騎打ち「渡辺氏が出馬へ」返り咲き狙い復興に意欲

政治関連 19/06/2017

清水氏の市政報告に1400人支持者「医・職・住」公約実現もさらに構築へ。保守系同士の激戦必至も共に苦戦「焦点は震災復興仕上げに」

 福島県いわき市長選は9月に行われるが、関係者によると、元市長の渡辺敬夫氏が出馬を固めた。24日、同市内で記者会見、正式に出馬表明するという。すでに出馬表明している現職の清水敏男氏と事実上の一騎打ちの公算が大きい。この選挙戦は保守系同士の激戦必至も、ともに苦戦を強いられる。焦点は、子育て支援などの生活、市民医療の促進、教育、産業の誘導などのほか震災復興の仕上げを主張する模様だ。

 福島県いわき市選挙管理委員会によると、9月7日の任期満了となる同市長選は9月3日告示、10日投票で行われる。現職の清水敏男氏(53)=保守系無所属・自由民主党推薦=は、再選を目指して出馬を表明しているが、新たに現職の対抗馬として元市長の渡辺敬夫氏(71)の出馬が浮上、市民の支持があれば返り咲きを狙って出馬する方針でいる。すでに清水氏のほか、宇佐美登氏(50)が出馬するというが、清水氏と渡辺氏の事実上の一騎打ちとなる可能性が高まった。渡辺敬夫後援会連合会と最後の調整を図り出馬を表明するという。関係者が7日までに、いわき経済報に語った。

 あと3カ月余りとなった同市長選だが、渡辺氏の出馬が正式に決まれば、またも自由民主党は二手に分かれ分裂選挙となり、前回の構図となる。
清水派の志政会(構成9人)と渡辺派の志帥会(構成11人)で、いずれも自民党。志帥会は水面下で福島県会議員らに出馬要請していたが、いずれも不発に終わった。
選挙戦は、宇佐美氏を巻き込んだ3つどもえ争いとなるが、清水氏と渡辺氏の実質的な戦い。文字通り清水氏の対抗馬として返り咲きを狙っていたのが渡辺氏だった。関係者は水面下で、渡辺氏に出馬を要請していたが渡辺氏は即答をさけていた。しかし、保守系同志の意思疎通が絶対的に合わず一本化に難色を示す県議を含めた市議たちは、清水氏の対抗馬は必ず出すと動いていたため、反清水から出馬させるという声が消えず、最終的に矛先は渡辺氏に出馬の矢が飛んだといえる。

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 関係者の話によると渡辺氏は復興への仕上げを促進するため、市民の支持があれば返り咲いて再度市政に尽くすと積極的という。
渡辺氏は6月7日に記者に対し「出馬(現在)は考えていない。福島県とのパイプを太くしなければ市政の運営は良くならない。新病院問題も真剣に取り組んでいかなければ―」と否定していたが、要請(出馬の)があったことは否定せず、出馬に含みを持たせていた。

 清水敏男後援会連合会はこのほど、アリオスで清水氏の市政報告会を開き、約1400人の支持者が耳を傾けた。清水氏は「復興を成し遂げる。まだ、道半ばで前市長の仕事も平行に行ってきた。2期を目指し、企業誘致や子育て・医療・福祉・教育・老人対策など山ほど実現させる取り組みがある」と1期目の医・職・住の公約を実現させたが、もっと濃い内容に構築したい」と、これまで取り組んできた市政、近く行う市街地の側溝の除染などのほか実績の現況をパネルで説明した。

 清水市長は2013年9月の改選で、5万5367票(40%)を獲得し、元市長の渡辺氏に、7188票(35%)を引き離して初勝利した。9月の改選では激戦は必至だ。
同市の有権者数は6月1日現在で、男13万5828人、女14万2142人、合計27万7970人となる。

◆敬称略 (真島勝三主筆・元日本工業新聞社東北総局長・元産経新聞社記者)

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