清水氏出馬表明で猪狩氏ら4人出そろう

政治関連 28/03/2021

救急車の患者搬送1時間半、高度医療や医師確保の公約図れず

 9月に行われるいわき市長選挙に、現職市長の清水敏男氏(57)が、28日、市内で記者会見、正式に出馬を表明した。これで、常磐共同ガス・前社長の猪狩謙二氏(58)と昌平黌東日本国際大学関係者の内田広之氏(48)が正式に記者会見しており、一部マスコミに出馬の意向を示した(正式には記者会見をしていない)元国会議員の宇佐美登氏(54)の4つ巴の戦いになるもようだ。一方、一部のマスコミに出馬をほのめかしている市内の飲食店経営者がいる。

 清水氏は、市長就任を振り返り抱負を述べた。市政運営約7年半となるが、記者が公約に対する質問の中で①救急医療に伴う病院までの患者の搬送は、待ち時間をゼロにすることを公約していたが、救急車の待ち時間が約30分から1時間半かかり、医師の受け入れ先が改善できていない②JR常磐線のスピードアップの実現は図れていない。1本の特急で1分の短縮が実現したが、2時間の短縮はどうなったか③市医療センターの最先端高度医療の実現も、医師や診療科の充実も実現していないなど公約は守られていない。これに対し、実現できるよう努めると述べた。記者の質問は少なかったため、15分程度で終わった。

 いわき経済報が、現職市長(清水氏)に対する世論調査を約2年前から行っているが、市民の風当たりは強く、都市部を含めて支持しない市民が多く、致命的だ。「3期目は厳しい戦いになるだろう」と清水支持者が本音を吐く。
 内田氏に続いて猪狩氏が出馬することは「現役清水氏に対する不信任である」と市民の見方だ。両氏は、出馬表明後、このままだと同市の発展はおろか、若者の流出などで人口の激減を余儀なくされ、清水市長には行政は任されないと口をそろえて指摘している。宇佐美氏も、意見は同じだ。

 昨年の台風19号による平上・中・下平窪地区や平赤井地区、好間町などは大水害に見舞われ、清水市長行政の災害に対する基本的対応が大幅に遅れ、批判がでた。清水市長体制では、市民の生活向上も図れないと、経済界を含めた市民がぼやいている。

 猪狩氏は、知名度を上げるため、約10年間に渡るこれまでの社長経験を生かし、経済界や婦人層を巻き込んで票の獲得を図る。内田氏も知名度は低く同級生などを動かし、東日本国際大学関係者の支持をあおいでいる。両者とも現職の県・市議のコネを図り、活発な動きを見せている。清水氏は、知名度を生かしているが、現職市議などに頼る。「なにもしない市長として名高い」と、清水氏を良く知る主婦もぼやいている。宇佐美氏は、主要道路などの街頭で顔見世興行に専念している。一部、野党議員の支持を取り付けようとして出馬の意向を示している。
 9月の市長改選は、新型コロナウイルスの市民への感染の影響もあり、投票率は45%から50%前後と見られている。

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