生かされない3・11「被災者に支援物資ほとんど配らない」

公共関連 12/11/2019

飲料水やカップラーメン、缶詰類、生理用品など倉庫に山積み

 福島県いわき市(清水敏男市長)に、台風19号の被害者向けに大量の支援物資が各方面から届けられているが、21世紀の森にあるグリーンベース(災害用倉庫)にほとんどが眠ったままストックされている。飲料水だけでも合計5260箱が届けられたが、ペットボトル入り飲料水などを含め、災害用倉庫に山積みされている。土ノウ袋までも残っており水害発生前に一部しか配ることができなかったのか残されている。土ノウ袋やゴミ袋、ゴム手袋、一部マスクはボランティアセンターなどに配ったとしているが、どこに行ったかは不明だ。電源用ドラムリール10個や延長コード20本、「OS1」200と500ミリリットルも配った先は不明である。男80箱・女性95箱の衣類は31箱が残、ウェットティッシュは合計493箱受け入れたが、このうち12日に4箱を配る予定で、317箱が11日現在数となっている。これらも避難所に配布したというが残個数も不明だ。タオルやカイロ、防塵ゴーグル、生理用品、アルミロールマット、電気ストーブ、ホットカーペット、マットレス、電気毛布など避難所に配る予定だが、もたもたしているため残っているほか、カップうどん類、イカやサバ味噌煮缶詰、缶アンパン、ゼリー関係、ドリンク類などがそのままだ。東日本大震災(3・11)の経験が生かされていない。

 同市財政部(澤田洋一部長)契約課(災害対策本部・物資調達班)が行っているが、最高責任者は特別公務員の清水市長の指示がなければ動きが取れないという。被災者は、すぐにでも物資が必要で、困っているときに支援を求めたいわけで、甚大な被害からちょうど1カ月がたった。清水市政は、被災者に対する支援物資などの迅速な対応さえできていない。
澤田財政部長は「確かに物資はグリーンベースにあるが、ニーズに応じて支給していく」と話している。また、各行政機関や各企業の支援物資数は、数の多い少ないがあるため、失礼にあたるからと市民に知らせないのも怠慢だ。ある財界人は「支援に対し、物資の数量に応じて公にしても礼儀を欠くことにはならない」と話す。企業にとっては、あくまでも支援であるのに行政が身勝手に公表しないのはサービス精神に欠けているという。

 一方、新潟市などから同市には、被災者に応援のため、派遣隊が活躍しているが、現地(いわき市)の職員は応援隊の指示で動いているという。新潟市は、支援を統括する2人や家屋調査に5人、ゴミ回収に4人、避難所に約20人が活躍、他自治体よりも多い人数で対応している。が、現地職員は文字通り指示を受け作業している状況であり粗末さが露呈している。新潟市は、かつての新潟地震で危機管理が行き届いている。現地職員は東日本大震災の経験が生かされていないのが実情だ。清水市長は職員に対するヨコ・タテの連絡さえも機能していない。清水市長は自ら設けた臨時記者会見席ですら、記者の質問に的確に応えられていない。部下任せの会見約20分で席を立ち、公務と称し抜け出す。被災者に対する報道のための会見なのに、部下任せの意味が薄い記者会見となっている。


写真=グリーンベース災害倉庫に山積みの支援物資

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