福島高専が出場「NHK高専ロボコン全国大会」

公共関連 30/10/2020

最優秀賞(東北大会)で2020年オンライン参加「優勝の夢を目指し特訓」

 NHKなど主催の全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)は11月29日、新型コロナウイルスの感染が心配されるため、オンラインロボコン接続(配信)による開催が決まったが、10月18日に行われた東北地区大会で、福島工業高等専門学校(山下治校長・学生1083人=福島県いわき市)が、アイデア対決で同校分子生物学愛好会のCチーム鈴木菜緒さんらが最優秀賞に輝いた。このため、全国大会(オンライン接続)に出場が決まった。鈴木さんらは授業を終えたあと、優勝を目指してロボ操作の特訓中だ。

高専ロボコンは、1988年から始まったもので、2020年で33回目を迎えた。このほど、オンライン接続で対決、全国高等専門学校ロボットコンテスト東北地区大会で見事に最優秀賞を受賞した。ロボット技術システムの表現力が評価されて賞を仕留めたもので、競技課題となる「だれかをハッピーにするロボットを作ってキラリ輝くパフォーマンスを自慢しちゃおうコンテスト」という夢があるパフォーマンス・アイデアが取り入れられ、同校の鈴木碧さん(19=電気電子システム工学科4年)と鈴木菜緒さん(18=化学・バイオ工学科3年)が、天野仁司教授(57=化学・バイオ工学科教授)の指導のもと、鈴音(すずね)というプロジェクトを組み、4台の自動ロボットによる無接触「ハンドベル」演奏や「音感LED搭載(赤外線で電源を給電)」の自動疑似玉乗りロボットシステムを製作した。

同校が東北大会に出場したロボット部活員学生はA・Bチーム各3人(ロボット技術研究会の所属=電気電子システム工学科4人・機械システム工学科2人)と鈴木さんらの分子生物学愛好会の所属の3チームとなる。Aチームはセメダインの特別賞、Bチームはロームの特別賞とアイデア賞をゲットした。
このほか、秋田高専Aチームは技術賞、八戸高専Bチームはデザイン賞をゲットした。秋田Aと八戸Bチームは推薦チームとして全国大会に出場する。東北大会には一関高専、仙台高等専門学校広瀬キャンパスなどの7校17チームが参加した。

福島高専は、全国大会に8年連続、17回目の出場で快挙である。これまで出場した全国大会の中で、準優勝1回、ベスト4が2回などという実績のあるロボット製作に熱心な学生たちで、東北地区大会に出場した学生たちが、ロボコンの成果が上がるよう毎日、ロボットの部品調整などに励んでいる。福島高専チームは、優勝の夢を目指している。

このロボット(はぴ✩ロボ自慢)は、コンピュータ部品を格納した円筒形の下部に4つの車輪を設置したオムニホイール配置の4基の小型化したロボットが自在に紫外線と蛍光ライントレース移動、棚に吊り型としたハンドベル(人の腕で揺らすような仕組み)1組8個を4組に配列、電磁作動の揺れる仕組みで童謡の「うさぎ おいし かのやま」などの2曲をメロディー演奏する。プログラムを組み入れれば多くの曲が演奏できるという。また中央には、ボール型の部品の上にLEDツリーロボ(化学電池非搭載)を設置、鐘の音に反応してスズランの花のようなツリーが光る仕掛けにした。

この斬新なアイデアのロボットは、電子部品などで組み立てられており、円筒形のロボット本体を操縦しながらハンドベル(鐘)を鳴らす仕組み。「動く・鳴る・光る」の3つの技術が聴覚的媒体で、不思議な世界を演出する。製作費は、約13万円と格安に技術の集大成となった。

鈴木さんらは、ロボットものづくりを通し、卒業後はIT産業や電気・機械産業のリーダーを目指し、ロボット産業界の担い手として期待される。

福島高専が出場「NHK高専ロボコン全国大会」
写真=NHKのロボコン全国大会に出場するためロボットの調整に励む鈴木さんら

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