自民党「9月の市長選立候補者推薦しない方針」

政治関連 06/04/2021

清水氏ら3人推薦届け出もパス

 自由民主党いわき総支部(青木稔総支部長、福島県いわき市)は、9月に行われるいわき市長選挙に、立候補を予定、マスコミの記者会見で正式に出馬を表明した3人に対し、同党として推薦しない。関係者によると7日、同支部の役員会を開き、正式に決める。同総支部として推薦しない理由は、党の規定により、複数の候補者が推薦を求めても、公平を保つため、全員の見送りを決める模様だ。

 これで同総支部には、内田広之氏(49=昌平黌関係者)、猪狩謙二氏(58=常磐共同ガス前社長)、清水敏男氏(57=現職)の3人が推薦届出をした。記事中、推薦願の各氏名は提出した順番。まだ正式に記者会見を開いていない宇佐美登氏(54=元衆議院議員)は、6日現在、推薦願は提出していない。

 2017年9月の市長選推薦をめぐっては、現職、清水氏と元市長の渡辺敬夫氏が事実上の一騎打ちとなったが、同総支部は、ゴリ押しで清水を推薦した経緯があった。そのため、自民党会派がしこりを残した。今回は、公平を喫するため、推薦は見送る方針。

 清水氏は先に行った記者会見で、市長就任を振り返り抱負を述べた。市政運営約7年半となるが、席上、記者が公約に対する質問の中で①救急医療に伴う病院までの患者の搬送は、待ち時間をゼロにすることを公約していたが、救急車の待ち時間は病院先が決まるまで、約30分から1時間半かかり、医師の受け入れ先が、さっぱり改善できていない②JR常磐線のスピードアップの実現は図れていない。1本の特急で1分の短縮が実現したが、2時間を切るという短縮は、実現していない③市医療センターの見直し、最先端高度医療の実現も、医師や診療科の充実も実現していないなど公約は守られていない。これに対し、「実現できるよう努める」と述べたが、現任期中は不可能だ。この会見で記者の質問は少なかったため、会見は約15分程度で終わった。

 9月の市長改選で、内田氏に続いて猪狩氏が出馬を表明したことは「現職の清水氏に対する不信任である」と市民の見方だ。両氏は、出馬表明後、このままだと同市の発展はおろか、若者の流出などで人口の激減を余儀なくされ、清水市長には行政は任されないと口をそろえて指摘している。宇佐美氏も、意見は同じだ。
昨年の台風19号による平上・中・下平窪地区や平赤井地区、好間町などは大水害に見舞われ、清水市長行政の災害に対する基本的対応が大幅に遅れ、批判がでた。清水市長体制では、市民の生活向上も図れないと、経済界などの市民がぼやくのも事実だ。

 猪狩氏は、知名度を上げるため、約10年間に渡り、これまでの社長経験を生かし、経済界や婦人層を巻き込んで票の獲得を図る。内田氏も文部科学省の官僚経験者だが、地元での生活の基盤はなかったところから知名度は低く同級生などを動かし、元市長の渡辺氏や昌平黌の緑川浩史理事長らの支持をあおいでいる。両者とも現職の県・市議のコネを図り、活発な動きを見せている。清水氏は、知名度を生かし、現職市議などに頼っているが「なにもしない市長として名高い」と、清水氏を良く知る主婦もぼやいている。

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