いわきグリーンフィールド改造へ。内田市長に市民の批判高まる

 いわき市の内田広之市長は、25日、ドーム(安田秀一社長)が事実上運営するいわきスポーツクラブ(大倉智社長、福島県いわき市)のサッカーチーム「いわきFC」のために、21億5600万円を投じ、21世紀の森公園内にあるいわきグリーンフィールドを事実上改造(同市は改修と言い訳をしている)の建設に踏み切る予算を現在、開いている市議会に追加提案することを議会各会派に説明した。早ければ春にも着手が見込まれる。
 新型コロナウイルス感染拡大が続いている最中、内田市長は、なぜサッカー場建設に躍起なのか疑問符が付く。新型コロナウイルス感染拡大で、市内の飲食店、タクシー業界、各種製造業などが経済的な低迷に陥っている中、巨額の税金を投じてのサッカー場建設は市民が納得せず、批判が高まるものと必至だ。

コロナそっちのけ。市議会は否決すべきだ

 現在、開かれている市議会に追加議案提出の予定だが、2月補正として議決を得たい考えだ。国の地方創生臨時特別交付金10億円が支給されたとしても合計21億円5600万円という税金を使うことになる。いわきFCのホームスタジアムとして使用するため、ほぼ専用化する。いわきFCはJ3に昇格、試合会場の基準を満たしておらず5000人規模や基準に合った照明の施設が必要となる。また、将来はJ2のライセンスを目指すとしている。一部企業に対する税金投入は避けるべきだ。同市議会は、市内の経済界が困っている新型コロナウイルス対策を優先すべきで、巨額を投じるサッカー場改造は否決すべきである。

 このサッカー場計画は、清水敏男市長市政の時、水面下で検討していた。当時、観客1万人規模収容の同フィールド改造は約21億円だったが、市民の賛同が得られず批判されるため、建設を先延ばしにしていた。内田市政が打ち出した5000席規模は21億円強、1万席規模も21億円前後の工事費が見積もられており、内田市長の腹の中は不明だ。

 内田市長は、いわきFCが来季からJ3に昇格を契機に、ホームスタジアムとして間に合わせるため改造を進めるもので、一民間企業の利益のために判断したとすれば市長の資質が疑われる。同市は約5千人から1万人収容の改造を検討課題としていた。
 同FCは広野町のJヴィレッジがホームスタジアムとなるが、照明の基準が満たされないため猶予期間の終わる2023年のサッカーシーズンまでに施設を必要とする。関係者によると双葉郡にホームタウンを広げたのは資金集めが目的という。事実上運営しているドームがFCパークの自前コートを5千席に改修すべきで、血税の投入は市民の理解を得られるのか大いに疑問だ。
 いわきFCの大倉社長は「同市側にサッカー場の整備を要請したことはない」と関係者に話している。が、実態は不明だ。

 ちなみに、関係者によると、アスルクラロ沼津(J3)は、静岡県と沼津市に照明器具を設置したいとして税金補助を要請したが、行政側は自前で資金調達するよう税金の投入は断った。

写真=いわきFCパークにあるチームのサッカー場
21億5000万円税金投入か・いわきFCサッカー場

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